私が初めて不妊治療の話を身近な人から聞いたのは、25歳くらいの時でしたが、当時は今ほどの技術が確立してなくて、妊娠率も低いしお金も莫大でした。
24で結婚した時、夫が無精子症だとわかっていたので、初めから子供なしで一生終わるんだろうなって思ってたし、自分が子供を産める身体なのかどうかも、考えたことありませんでした。だから、不妊治療なんて、ぜんぜん「ひとごと」でした。
それから何度か、友達やら友達の親類やらに、そんな話が出てましたが、やっぱり「ひとごと」でした。
弟夫婦に子供ができなくて、病院で調べてもらったら弟も無精子症だったことがわかり、その時はさすがに「ん?」と耳を側だてて話を聞きましたけど、「別に子供がいなくても2人で楽しく暮らしていけばいいんじゃないの?」って答えてました。
そんな私も、一度は不妊治療のことを、真剣に考えましたよ。30になる直前にね。 だってもし子供を産むのなら、限界の年令だと、その時は思いましたから。それで夫にさり気なく相談してみました。でも、夫は「まだ子供いらない」と…。
「まだ」って何だよ、まだって。(怒) って心の中で思いましたけどね。もう30なのにって。だけど夫はその時2つ目の大学に通ってて、友達はみんな21〜22だったので、気だけは若かったみたい。
原因は夫にあるので、夫が動いてくれない限り、私だけが不妊治療に通っても仕方ないわけです。だから、「そっか、やっぱ一生子供なしなんだ」って諦めました。
そのときはさすがに泣きましたよ。だけど、夫も自分に原因があるからその話題に触れられたくないだろうし、ひととおり泣いて、すっぱり諦めたんです。
ところが33歳の時、今まで子供に興味なかったかに見えた夫が、急に子供が欲しいと言い出したんです。
そんな……( ̄□ ̄;)
今そんなこと言われたって、もう「まる高」じゃん。
もっと早く言ってよ。今さら産めないよ。どうしてくれんのよ。
だけど夫は、そんな私の心の中はお構い無しに、1人であちこちの病院に通って相談してました。
うちの夫って、すんごいお尻の重い人で、今日やるべきことを今日やった試しがない、それどころか明日もやらない、明後日もやらない、1年後もまだやってない、ってひとなんです。
それがですよ?毎日毎日あっちの病院、こっちの病院って。どうしちゃっやんだろうって呆然としてしまいました。